すいすい尾瀬なび
        [尾瀬の自然のようすを毎日紹介! by 尾瀬保護財団]
歴史ある街道から見える尾瀬(尾瀬の自然が注目される前の、日本の歴史と尾瀬との関わり - 会津沼田街道と大江湿原)
時期:シーズン中(5月中旬〜10月中旬)
場所:大江湿原センサー付近
観察テーマ:見る


沼田市と会津若松市を結ぶ道を、群馬側では会津街道、福島側では沼田街道と呼びました。この街道は沼田城から尾瀬沼を経て鶴ヶ城へ至る約180kmの道のりです。
この街道の起源は不明ですが、永禄年間(1558〜1570)には名前の記載があり、慶長5(1600)年には、沼田城主真田信幸が戸倉に関所を設けました。また檜枝岐村にも関所が設けられ、街道を通る人々の改めを行ったとの記述があります。
尾瀬沼の湖畔(現在の尾瀬沼東岸か三平下付近)には交易所があったと考えられています。また幕末には大江湿原に会津軍が駐留し、慶応4(1868)年に会津軍と征東軍は戸倉で会戦しています。大江湿原で駐留した際に築いた土塁が今でも湿原に残されています。
当時の街道の面影を残すのは沼山峠から七入へ下る登山道で、道行沢の清流を縫うように気持ちよく歩くことが出来ます。

環境学習ポイント_62会津沼田街道1
■大清水から尾瀬沼を抜け、沼山峠へと至る道は尾瀬でも歴史ある道のひとつ

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


どっちに水は流れているか(いつまでも居たくなってしまうような心地よい沢音 - 平滑ノ滝)
時期:6月上旬〜10月中旬
場所:平滑ノ滝
観察テーマ:見る


 三条ノ滝の上流にあるのが平滑ノ滝です。迫力のある三条ノ滝とは対照的に、なだらかな傾斜の安山岩を緩やかに流れていくのが特徴です。この安山岩は燧ヶ岳の溶岩で、展望台までの登山道にある大きな岩も同じなので、観察して見てみましょう。

環境学習ポイント_61平滑ノ滝1
■一枚岩を滑るように流れる平滑ノ滝

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


尾瀬の水の出口(静かで優しいイメージの尾瀬が見せる迫力の滝 - 三条ノ滝)
時期:6月上旬〜10月中旬
場所:三条ノ滝
観察テーマ:見る


 赤田代から1時間程のところに三条ノ滝展望台があります。ここからは尾瀬の水を集めて、落差80mあまりを流れ下る三条ノ滝が眼前に迫ります。最も水量が多く迫力があるのは雪解けの頃ですが、この頃は滝までの登山道に残雪が残り、転倒・転落の危険があるので最新情報を確認してから訪れましょう。
 三条ノ滝の由来は三十丈ノ滝が訛ったとも、渇水期の流れが3筋に分かれることからともいわれています。

環境学習ポイント_60三条ノ滝1
■尾瀬の水を集めて流れ落ちる三条ノ滝

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


尾瀬のツキノワグマ保護管理(クマと私たちが共存できる尾瀬を目指して)
時期:シーズン中(5月中旬〜10月中旬)
場所:山ノ鼻、ヨシッポリ田代
観察テーマ:見る


 ツキノワグマが生息する尾瀬では、湿原や樹林内でたびたびその姿が目撃されます。ツキノワグマは一般的には人を恐れて生活しており、こちらの存在を事前に感じ取って見つからないよう避けて行動していますが、私たちが何の配慮も無く尾瀬を歩くことで、不意の遭遇による人身事故が起こる可能性もあります。こうした事故を未然に防ぐために、尾瀬保護財団では環境省からツキノワグマ保護管理業務を受託し、対策マニュアルの作成や、出没状況に応じた段階的なクマ対策を行っています。尾瀬を歩いていて見かける以下のものもクマ対策によるものです。
  ・看板 → ツキノワグマが生活している場所に訪れていることを認識してください
  ・警鐘 → 主にツキノワグマの移動経路に設置されています。通行の際には鐘を鳴らして人間がいることをクマに知らせましょう
  ・木道脇の草刈り → 不意の遭遇を未然に防ぐために刈り払いを行っています
 弁当や菓子の残りを放置することは、クマに人間の食べ物の味を覚えさせ、危険なクマを作ってしまうことにもつながります。尾瀬を訪れる私たちひとり一人が気を付けましょう。

環境学習ポイント_59クマ対策1
■刈り払い作業のようす。ツキノワグマとの突然の遭遇を避けるための対策のひとつだ

環境学習ポイント_59クマ対策2
■ツキノワグマの移動経路となっている場所にはこうした警鐘が設置されている。鳴らしてから通行するようにしよう

環境学習ポイント_59クマ対策3
■人間を恐れて逃げるよう、お仕置きをして放獣する「学習放獣」も行われている

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


これがトンボ?(日本最小のトンボを見つけられるかな? - ハッチョウトンボ)
時期:7月〜8月
場所:見本園、見晴〜六兵衛堀
観察テーマ:見る


尾瀬には約40種類のトンボが棲息していると考えられていますが、その中でもハッチョウトンボは日本最小のトンボで、体長は15〜20mmと1円玉とほぼ同じ大きさです。その名前の由来には、江戸時代に矢田鉄砲場八丁目(現在の名古屋市矢田川付近と考えられている)に生息していたことという説があります。
とても小さいハッチョウトンボを見つけるコツは、池塘付近であまり動き回らずに根気よく探すことです。想像よりもはるかに小さいこのトンボを見つけたときには、思わず驚きの声が出てしまうでしょう。

環境学習ポイント_56ハッチョウトンボ1
■非常に小さいハッチョウトンボだが、見つけた時の感激は非常に大きい

■動画による紹介(クリックすると表示されます)




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