| 湿原のシワ(湿原にできた凹凸に注目してみよう - ケルミ、シュレンケ) |
時期:5月中旬〜6月上旬 場所:上田代(原の川上川橋を渡った所) 観察テーマ:見る
高層湿原は泥炭が積み重なって、なだらかに盛り上がった形をしています。その表面には細かな起伏があり、丸く盛り上がったところはブルトと呼ばれます。また凹凸が帯状に並んでいる場合、凸地をケルミ、凹地をシュレンケといいます。ケルミとシュレンケは常に一体となって形成されるためケルミ−シュレンケ複合体とも呼ばれます。 ケルミ−シュレンケ複合体は上から見たときの形状によっていくつかタイプ分けされていて、尾瀬ヶ原の上田代、下田代ではケルミとシュレンケが等高線と平行に並ぶ指紋状パターンが認められます。山ノ鼻から尾瀬ヶ原に出てすぐの、川上川を渡ったあたりでは、木道からもこの模様を目にすることができます。 湿原を覆う植物はこのブルトやケルミ、シュレンケの微妙な環境の違いに応じてすみ分けをしています。比較的水はけのよいブルトやケルミにはツルコケモモやヒメシャクナゲ、水がたまりやすく常に湿った状態にあるシュレンケではモウセンゴケやホロムイソウなどが生育しています。見分けるのは難しいですが、ミズゴケにも同じようなすみ分けがみられます。こうした微地形があるからこそ尾瀬の多様な自然が成り立っているのです。
 ■尾瀬ヶ原上田代。ここではケルミ − シュレンケ複合体のようすがよくわかる
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