| 尾瀬にただよう甘い香り(やさしく触ってその香りを確かめよう - ヤチヤナギ) |
時期:5月下旬〜8月下旬 場所:牛首〜牛首分岐 観察テーマ:嗅ぐ
湿原には美しい花をつける植物がたくさんありますが、香りの良さで注目される植物もあります。ヤチヤナギは湿原に生える高さ50cmほどの低木で、名前からヤナギの一種だと勘違いされることが多いのですが、実際にはヤマモモ科の仲間です。雪解け頃に枝先に付ける、茶色く地味な花に気付く人は少ないのですが、葉が出始めるとヤチヤナギ特有の香りが湿原に漂います。やさしく手で触って嗅いでみると、シナモンに似た甘い香りがヤチヤナギをいっそう印象付けてくれると思います。 ヤチヤナギは栄養分の少ない湿原で生きるしくみをもっています。根粒菌というバクテリアと共生することで、空気中の窒素を取り込むこと(窒素固定)ができるのです。尾瀬ヶ原ではヤチヤナギが増えていますが、窒素固定が盛んに行われると湿原の栄養状態が変化するのではと懸念されています。
 ■膝くらいの背丈のヤチヤナギ。やさしく触って匂いをかいでみよう
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| 疲れた体にどうぞ(針葉樹の森に特有の香りは何だろう) |
時期:シーズン中(5月中旬〜10月中旬) 場所:段小屋坂、尾瀬沼北岸、鳩待峠〜横田代 観察テーマ:嗅ぐ
鳩待峠からアヤメ平、また尾瀬沼周辺へと足を運ぶと、辺りは木漏れ日の少ない暗い森になります。尾瀬ヶ原周辺の広葉樹の森から、針葉樹の森へと入ったのです。周囲の臭いをそっと嗅いでみると微かな松やにの臭いが清涼感を誘い、標高が高くなったことを感じさせてくれます。針葉樹はフィトンチッドという殺菌作用のある成分を発して、リラックス効果を与えてくれるため、登山で疲れた体を癒してくれます。
 ■尾瀬沼周辺のオオシラビソの森
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