すいすい尾瀬なび
        [尾瀬の自然のようすを毎日紹介! by 尾瀬保護財団]
太陽光発電(きれいな空気、きれいな水を残すために - 太陽光発電)
時期:シーズン中(5月中旬〜10月中旬)
場所:東電小屋、富士見峠公衆トイレ
観察テーマ:見る


 山ノ鼻と尾瀬沼東岸には電線が引かれており、照明や公衆トイレの浄化槽などに使われていますが、この他の場所では発電機による自家発電が行われています。東京電力は尾瀬での太陽光発電にも取り組んでおり、東電小屋と富士見峠公衆トイレの2箇所にソーラーパネルが設置されています。山小屋全体の電力を補うまでには至りませんが、尾瀬の自然への影響を軽減するためにも、貴重な取り組みとなっています。

環境学習ポイント_68太陽光発電1
■東京電力の太陽光発電について学ぶ登山者。環境への負荷を減らすための取り組みが続けられている


植物たちの冬支度(厳しい冬の寒さを乗り越える工夫を観察しよう - 冬芽)
時期:10月
場所:テンマ沢湿原付近
観察テーマ:見る


 10月になると、尾瀬の長く厳しい冬を越すために、生き物たちがそれぞれに準備を始めます。その様子が最も見つけやすいのが樹木の冬芽です。枝の先や股にあるツボミのようなふくらみが冬芽で、ここに来春の花や葉を固くしまい込み、表面には油のようなものが分泌されてベトベトするものもあります。冬芽の形は植物ごとに違うので、慣れれば冬芽から樹種を知ることができます。ツルコケモモのような湿原の小さな樹木にも冬芽を見つけることが出来るので、ぜひ観察してみてください。広葉樹が秋に落葉し冬芽を作るのは、厳しい冬に無駄なエネルギーを消費しないよう工夫している結果なのです。
 草花の冬の過ごし方は茎や葉を枯れさせ、地中の根だけを残して春を待つものが多いなか、ミズバショウは地上に新芽を出して越冬します。雪の多い尾瀬では早くから雪に閉ざされ、雪の保温効果で氷点下に冷え込むことことがないため、春の雪解けとともに花を咲かせることができるのです。

環境学習ポイント_67冬支度1
■冬芽。ここに来年の花や葉が大切に守られ、保管されている

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


草紅葉と紅葉(冬直前に見せる錦秋の装い)
時期:9月下旬〜10月中旬
場所:上田代の逆さ燧ベンチ
観察テーマ:見る


 尾瀬の夏は短く、8月下旬にもなると湿原には初秋の気配が漂います。生命力あふれていた夏の湿原は、いくぶん水気が抜け、風が葉の擦れる乾いた音を立てます。こんな季節の変化は日を追うごとに大きくなり、9月下旬には湿原全体が見事な草紅葉となります。草紅葉は湿原の植物が紅葉し、様々な色が混じり合い、日差しによっても濃淡が変わるので、同じ道でも時間や進む方向を変えると、また違った印象となります。尾瀬ヶ原や尾瀬沼を取り囲む山々の紅葉は、草紅葉より10日ほど遅れて見頃を迎えます。

環境学習ポイント_66紅葉1
■上田代の草紅葉と紅葉した至仏山

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


植生復元(よみがえれ、尾瀬の湿原よ - 植生復元)
時期:6月中旬〜10月中旬
場所:横田代、アヤメ平、沼尻
観察テーマ:見る


 木道のなかった昭和30年代には、多くの人が湿原を歩くことで湿原が傷ついてしまいました。その代表的な場所がアヤメ平です。アヤメ平では40年前から荒廃した湿原に植物を移植し、播種することで、植生を回復する取り組みを行ってきました。アヤメ平ではこうした長年の努力が実り、少しずつ緑が戻ってきています。現在では、この他にも横田代や沼尻で湿原の植生復元作業を行っています。

環境学習ポイント_65植生復元1
■40年も続けられている湿原の復元作業。現在も多くのボランティアの力を借りて地道な作業が続いている

■動画による紹介(クリックすると表示されます)


県境(尾瀬の自然を守るために - 県境)
時期:シーズン中(5月中旬〜10月中旬)
場所:竜宮沼尻川橋、尾瀬沼釜ッ堀
観察テーマ:見る


 尾瀬は群馬、福島、新潟の3県にまたがって位置しています。県境は川や稜線に沿って設けられることが多く、尾瀬沼から流れる沼尻川が群馬と福島の境界となっています。またヨッピ川と合流した後は福島、新潟の境界となります。木道には管理者の焼き印が付けられているため、その印を見ることで自分が3県のどこを歩いているのかを知ることが出来ます。
しかし、尾瀬の自然を守るためには県境を超えた取り組みが必要となり、尾瀬保護財団は、多くの尾瀬関係者を相互調整し、県単位では解決できない問題に取り組むために設立されました。

環境学習ポイント_64県境1
■竜宮付近を流れる沼尻川は福島県と群馬県との県境になっている

■動画による紹介(クリックすると表示されます)




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